二十五歳で、都市の会社を辞めた。
いまは九州の田舎の古い家で、ひとりで暮らしている。昼は体を動かして働き、夜はピアノを弾いたり、Webのものを作ったりしている。
ここに来たのは、何かやりたいことがあったからではない。環境を変えてみたいという好奇心だった。逃げだったと言われれば、そうかもしれないと思う。
逃げた先で何をするかのほうが、 逃げたかどうかより大事だと思っている。
人の少ない場所で暮らしていると、自分の心の動きがよく見える。何に惹かれて、何を怖がって、何を欲しがっているのか。都会の音の中では聞こえなかったものが、静かになると聞こえてくる。
仏教では、人の煩悩は百八あると言われている。本当に百八なのかは分からない。ただ、ひとつずつ見つめて言葉にしていけば、いつか百八に届くかもしれない。このサイトは、その途中経過になる。
ちなみに、書きはじめてから煩悩はまだひとつも減っていない。むしろ「いいサイトを作りたい」という煩悩がひとつ増えた。
答えを教える場所にはしたくない。ひとりごとを書いておくので、誰かが読んで、少しだけ心が軽くなればいいと思っている。